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INTERVIEW
“体の知能指数”を上げる!?ジャーナリスト・鈴木正文さんとスタイリスト・大久保篤志さんがバンゲに通い続ける理由とは?
「バンゲに通う人々」に代表・新田明臣がインタビュー。記念すべき第一回は、『GQ JAPAN』の元編集長で現在はマルチプラットフォーム「ツァイトガイスト」を主宰する鈴木正文さんと、スタイリストとして『POPEYE』、『anan』で活躍し、多数の著名人のスタイリングを手掛ける大久保篤志さん。毎週欠かさずトレーニングで汗を流すお二人に、バンゲの魅力を聞きました。
◆トレーナーもユーザーも、ジムで互いに影響を与え合う
新田:僕が恵比寿でバンゲを始めたのが15年前。大久保さんも鈴木さんもバンゲ歴は長いですよね。
大久保(敬称略):最初、「バンゲでトレーナーのみんなが待っているよ。おいでよ」って先輩に言われて、「どういうことだ?」と思いながら体験トレーニングを受けたんですよ。それが2009年7月31日ですね。
鈴木(敬称略):よく覚えていますね(笑)。
大久保:当時通っていたフィットネスジムのトレーニングにもちょっと飽きてきたし、動きを入れるのもいいかなと思って行ったんです。そうしたら、リングの上に土曜の朝の光が差し込んでいて、その光景がすごく良くて。これだなって。
新田:ビール坂にジムがあった頃のことですね。鈴木さんとの出会いはもっと前からですよね。
鈴木:2000年くらいに通い始めたトータル・ワークアウトが「K-1エクササイズ」を始めたというので、「じゃあ、やろうか」って。
新田:そのときのトレーナーが、今バンゲにいる白川裕規だったんですよね。僕も当時そこでトレーナーをしていて。
鈴木:新田さんとお会いしたのは2002、2003年頃かな。その後、バンゲに通うようになったのは大久保さんと同じくらい。だから、長いですよ。
新田:最初にお見かけしたときの衝撃が忘れられないんですよ、ファッションのインパクトがすごすぎて、こんな人が存在するんだって思いました(笑)。
鈴木:そんなことはないですよ(笑)。
新田:僕、美的センスが全くなかったんです。でも、おふたりと出会って、影響を受けてだんだん感性が磨かれていきました。
大久保:僕と新田さんはバンゲで初めてお会いしましたね。
新田:大久保さんと初めて会ったときはめちゃくちゃ怖かったです(笑)。
大久保:あの頃は坊主頭だったからね(笑)。新田さんは本当にハッピーな人で、その人柄も続けている理由かもしれません。新田さんとやるミット打ちは楽しいですよ。
新田:ミット打ちってコミュニケーションですよね。会話と同じです。
大久保:そうそう。トレーナーによって感覚が全部違うんですよね。
新田:大久保さん以上に楽しそうにやる人っていないんですよ。僕はずっとファイターとしてトレーニングしてきたから、大久保さんからは「楽しそうにやってもいいんだ」っていうことを学びましたね。
◆読書するようにトレーニングする。バンゲのキックは「メンテナンス」
大久保:僕にとって、バンゲは完全に毎週のルーティーンなんです。スタイリストなので毎日の撮影で張り詰めているから、やっぱりこれがないと。キックして、パンチして、汗をかいて。それが気持ちいいですね。
鈴木:僕も毎週必ず来ます。昔は週2〜3日だったけれど、週1日くらいでもいいよね。
大久保:そうですね。毎週僕が行くと、ちょうど鈴木さんのトレーニングが終わったくらいに会いますね。
鈴木:大久保さんが来ないと「今日はどうしたのかな?」って思いますよ(笑)。
新田:鈴木さんにとってバンゲはどんな位置づけなんですか?
鈴木:ライフスタイルの一部ですね。本を読んだりするのと同じです。頭を使わないとバカになるでしょう? 体も一緒ですよ。キックボクシングで全身をくまなく使って、“体の知能指数”を上げているんです。
大久保:戦うためにトレーニングをやっていませんからね。
鈴木:試合をしようとか、モテようとか、そういう目標があるわけではありません。
大久保:今日も無事に終わった、いつもどおり動けたっていう話ですよね。
新田:キックボクシングを日常生活に落とし込んだのがバンゲのトレーニングですから。
大久保:バンゲに通ってから格闘技の試合を見に行ったんだけど、選手の動きはまったく違うんです。普通では到底できない、すごい人たちだっていうことが体験して初めてわかった。だったら僕も鈴木さんと一緒で体の性能を高めることを楽しもうと思いましたね。
鈴木:でも、もしも誰かに殴りかかられたら、自然と避けられるようになるよね? 反射的に手が出ないように気をつけないと(笑)。
新田:反射神経は鍛えられますね(笑)。キックするときは片足立ちになるから、バランス感覚も磨かれますし。たとえばふだん何もしていない人は転びそうになるとパニックになるけれど、つまずいても立て直せるようになるというか。
大久保:さっき鈴木さんが言っていた「トレーニングは読書と同じ」ということがまさに当てはまりますね。
新田:そう思います。その感覚を多くの人に体験してほしくて、最近、全国や海外進出を見据えてグローバルに受け入れられるようにロゴを「BUNGE」に変えたんです。
鈴木:海外にもバンゲの先生がいて、その人が東京に来たりすると、文化交流にもなっていいんじゃないですか?
大久保:人との出会いももっと広がりますからね。
鈴木:バンゲには「変な」人がいないのがいいよね。トレーナーもみんないい人で。「根性でやれ」みたいなありがちなタイプの先生はいない。基本的にみなさんリベラルで、それがいい。女の人も多いですしね。雰囲気がやわらかいからでしょうか。
大久保:バンゲに集まっている人がいいんですよ。ここに通っている人からは幸せなオーラが出ていて、みんな心が優しい。だから長く続けられるんだと思いますね。
新田:ありがとうございます。これからもそういった本質的な部分はブレずにより多くの人にバンゲを体験してもらえるよう、頑張っていきたいと思います。