COLUMN
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INTERVIEW
経営者だからこそ、みんなのエネルギーを感じたい。モスキート代表取締役・吉田一浩さんにとってのバンゲの意味。
「バンゲに通う人々」に代表・新田明臣がインタビューするシリーズ。今回は数々の人気テレビ番組を制作する会社「モスキート」の代表取締役を務める吉田一浩さんに「バンゲ プライベート プレミアム」で話をうかがいました。バンゲに通うきっかけになったのは、手掛ける番組のひとつ「月曜から夜ふかし」(日本テレビ)に新田が出演したこと。そこから話はさまざまに広がって……。経営者同士ならではの対談をどうぞ!
誰もが無意識に「始めるきっかけ」を探している
新田:入会してからちょうど1年くらい経ちましたね。「月曜から夜ふかし」の企画で、「フェフ姉さん」こと奥野愛央衣ちゃんに僕がキックボクシングを教えたのがきっかけでした。
吉田:フェフ姉さんが番組でダイエットをすることになったときに、痩せるならキックボクシングがいいからって、ウチのスタッフがいろんなジムをリサーチしたらしいんだよね。それでたまたまバンゲにお願いすることになったらしいですね。
新田:吉田さんはその当時はバンゲを知らなかったんですよね。
吉田:VTRは見ていたから、新田さんの顔だけは見ていて。なんとなく「気が合いそうだ」とは思っていたんだけど、バンゲのことはよくわかっていなくて、「バンゲさん」という人がやっているジムかと思っていた(笑)。俺は現場に出ることはほとんどないんだけど、2021年の末にフェフ姉さんの企画について新田さんと直接話す機会があったんですよね。
新田:そのときが初対面でした。ごあいさつさせていただいて。
吉田:そう。それで会ってみたら、やっぱり新田さんとは感覚が合うなと思ったんです。僕の知り合いの芸能人も通っているらしいね、なんて話から入会することになって。
新田:愛央衣ちゃんが、僕と吉田さんを結びつけるキューピッドになってくれましたね。
吉田:ただ、新田さんに会うまではキックボクシングをやろうと思ったことは一度もなかったんですよ。格闘技もそんなに観なかったし。でも、なんだか新田さんの人柄が琴線に触れたんですよね。だから、「新田さんがトレーニングしてくれるなら行きます」ってお願いして。「この人とは合うな」って直感でわかること、ありません?
新田:わかります。そういう感性が同じなんでしょうね。
吉田:年齢を重ねると、人との縁を感じることが多くて。数十年前に会ったことがある人とあとになって関係ができたり、過去のことが全部、今につながっている感じがあるんですよ。興味のなかったキックボクシングジムにこうして通うことになったのも、やっぱり縁だと思うんです。
新田:バンゲに通っている人はみんな、何かしらのつながりがありますよね。吉田さんが仕事で関わっている方もたくさんいますし。
吉田:そうなんですよ。だからよく話は聞いていたんだけれど、キックボクシングのジムって格闘技のイメージがあるじゃないですか。だから敷居が高いな、なんて思っていて。でもバンゲは格闘技ではなくフィットネスなんだとわかって、通おうと思えた。体験しないとわからないですよね。やっぱり、なにかきっかけがないと。
新田:「きっかけ」はまさにバンゲにとってのキーワードですね。
吉田:バンゲはたぶん、「キックボクシング」という名前の付いたフィットネスクラブですよね。本当は敷居は高くない。
新田:ありがたいです、その言葉が。格闘技を一般の人に役立てるためにバンゲを立ち上げたので。
吉田:俺はたぶん無意識に、ちゃんとトレーニングをするきっかけを探していたんだと思うんです。もともとはジムに通っていたんだけど、幽霊会員みたいになっていて。ジムって、行かなくても何も言われないんですよ。だから「今日は行きたくないな」と思ったら行かないじゃないですか。それで休むと次も行きたくなくなる。そうすると、一生行かないんですよ(笑)。だから意識していなかったけれど、本気でやる機会を探していたんだと思います。
新田:パーソナルトレーニングだと、次のレッスンのアポイントメントを入れますからね。
吉田:そう。そのトレーニングをしてくれるのが、シンパシーを感じた新田さんだったから一歩踏み出せたんだと思います。そのきっかけがなかったら、やっていなかったでしょうね。きっと同じように、行ってみたいけれど二の足を踏んでいる人はいっぱいいると思う。みんな、まだきっかけがないだけなんですよ。
プライベートの心地よさと、場を共有する気持ちよさと
新田:今はだいたい週1回、個室の「バンゲ プライベート プレミアム」でプライベートレッスンをしていますが、1年間やってみてどうですか? 仕事のパフォーマンスが上がったりしました?
吉田:仕事へのフィードバックはあまり意識していないですね。自分のパフォーマンスが上がるということで間接的にいい影響はあるのかもしれないけれど。仕事のためというより、単に体を絞りたくて始めましたから。
新田:まずは体調管理が大切ですからね。吉田さんはここ1年でかなり体力がついてきたと思います。僕はまず体力を上げることが大事だと思っているんです。体力が上がればトレーニング自体が楽しく感じられるようになりますから。
吉田:なるほど。じゃあ体力もついたところで、次は筋肉を鍛えたいですね。目的に合ったトレーニングのメニューをつくってくれるのがパーソナルトレーニングのいいところです。
新田:プライベート空間でのレッスンについてはどうですか?
吉田:新田さんと僕は経営者同士だから、会社とか経営の話をしながら45分間みっちりトレーニングするのは心地良いし、楽しいですよ。
新田:僕も吉田さんと話をするのはめちゃくちゃ面白いです。今度、明治記念館でやるイベント「BUNGE 縁」(2023年2月22日開催のバンゲ主催のイベント)で、吉田さんをキックボクシングフィットネス普及の功績を讃えて表彰させてほしいという話をしたときも、「俺じゃなくて、現場の人にスポットを当ててほしい」って言っていて。
吉田:経営者は現場にいないのに、自分の手柄のように語るのがいやなんですよ。「お前が何をやったんだ」っていう話で。俺も昔は現場でディレクションしてたし、プロデュースもしてて、やっぱり現場が一番楽しいんです。それに比べると、経営ってつまらないですよ(笑)。経営者は孤独ですし。そんな話を新田さんとよくしていますよね。
新田:こういう話をしながらトレーニングできるのは、プライベートレッスンならではかもしれませんね。
吉田:たしかに。ただ、今まではそれが良かったんだけど、プレミアムの場所が移転するときに、何度か個室じゃなく、ほかの人もトレーニングしている場所でレッスンしたでしょう。それがすごく良かったんだよね。
新田:このプレミアムが入っているビルの1階にある恵比寿ジムですね。
吉田:そこだと、他の会員さんも同じ場所でトレーニングしますよね。すると、みんながどんな感じでやっているのかが見えるんですよ。パーソナルトレーニングだからもちろん個人でやるんだけど、同じ場を共有することで、エネルギーみたいなものを感じられて。
新田:そこがまさにバンゲの特徴だと思っているんです。空間を共有する感覚ですよね。
吉田:よくミュージシャンがライブで「今日は僕らもパワーをもらいました」って言うじゃないですか。本当かよって思っていたんですけど、「ああ、こういうことか」ってわかった気がするんです(笑)。プライベートレッスンも、人に見られたくないとか、個人で集中したい人にはすごくいいと思います。でも、誰もが知っている芸能人が他の人と同じ場でやっているのに、なんで俺が個室でやってるんだって思ったりもして。
新田:そんなことはないですよ(笑)。でも、このインタビューに出てくれた熊切あさ美さんなんかは、他の会員さんに必ずあいさつするんです。有名な人かどうかにかかわらず、誰にでも。そういうフラットな場なんですよね。バンゲの社是も「立場は違えど人は皆平等である」ですから。
吉田:会員さん同士のコミュニケーションの場でもあるんだよね。新田さんがすごいのは、そこで人をつなげようとしているところ。必ず「この人を紹介します」って言ってくれる。そういう広がりがあるのもいいですよね。
新田:僕の天職は紹介することなんです(笑)。
吉田:芸能人だけじゃなくて、本当にいろいろな人が頑張っていると感じられると楽しくなるんですよ。トレーナーの人もいろいろで、「こういうトレーニングがあるのか」っていうこともわかるし。
新田:同じ場でトレーニングすることで、世界が広がりますよね。
吉田:そうそう。だから、経営者こそ、そういう場でみんなと一緒にやったほうがいいんです。さっきも言ったように、経営者って孤独じゃないですか。だから立場に関係なく、気軽にコミュニケーションが取れることはすごく貴重で。個人競技なんだけど、団体戦のような一体感があるというか……。俺はこれからはプライベートレッスンじゃないほうがいいな。
新田:本当ですか?(笑) ここまで断言したのは初めてですね。
吉田:はい、次からはみんなと同じ場所でやりましょう。……あ、でもシャワーだけは「バンゲ プライベート プレミアム」でゆっくり浴びたいな(笑)。